RenoжReno(リノリノ)

リノベーション/新築/コンセプト賃貸アパート

フレキシブルなおうち@舟入

フレキシブルなおうち@舟入

「マンションなのに、自然の中にいる感じ」
市内中心部だなんて信じられないほどの心地よさを感じる、マンションの一室。

マナー講師であるKさまの、自宅 兼 事務所として生活感の伝わりにくい空間に・・・とのご希望を叶えるべく、リノベーション。
アンティーク家具の似合う、あたたかみと落ち着きのある空間に生まれ変わりました。

お部屋に入ると、ふわりと漂う優しい香り。テーブルにちょこんと生けられた、ビオラの香りでした。
ベランダでは、きれいにお手入れされたグリーンやお花たちが、風に揺れています。

ここが広島市内中心部だなんて、信じられないくらいの心地よさです。

【インタビュー】
Kさまは、社員教育などのマナー講師をされている女性。
自宅とは別に事務所を借りての開業から8年目。そろそろ“自宅 兼 事務所”を・・・と考え、マンションを何十件も見て回ったけれど、なかなか希望に合う物件が見つからずにいました。

「お仕事関係の方にお越しいただいたときに、あまり生活の雰囲気が伝わらないような間取りとお部屋にしたかったんです。でも既成の間取りでは、たいがい、リビングにくっついた状態で和室があって、ふすまが見えて・・・とてもお仕事的ではなくて。」

途方にくれかけた頃、南観音の自宅のポストに一枚のポストカードが入っていました。
写っていたのは、自然素材の床と木の家具。あたたかみがあるのに生活感がなく、「これは好きな雰囲気だな、と思った」というKさま。

さっそく、そこに書かれていたアイエスワンのオープンルームへ出かけ、

「こちらにお願いしたら間違いない!と確信して(笑)」

その日の夜には依頼のメールを送ったのだとか。
希望はすでに、はっきりと決まっていました。

「3LDK(事務所・寝室・田舎から遊びに来られるお母さまのための宿泊室+打ち合わせができるLDK)であること。それと、くつろぐ空間とオフィシャルな空間の融合ができる間取りであること。」

まず考えたのは、リビングと隣接している和室を寝室にすることでした。
ふすま部分は白壁に変身させ、入り口には無垢素材のドアを取り付けました。
そして、壁にはお気に入りのイギリスアンティークの棚の高さに合わせて、程よい光の入るガラスブロックをはめ込みました。
その結果、安眠できるプライベート空間となり、お見えになるお客様に「ここが寝室だと悟られない」希望どおりの間取りとなったのです。

事務所には、以前から使っていた机や本棚がきっちりとおさまっています。
いったん廊下を通って出入りするため、オン・オフの切り替えが自然とできるのだそう。
リビングとダイニングを逆にするというアイデアは、yukaさんの提案です。
おうちの主役ともいえる、大きな楕円形のテーブル。実はこのサイズゆえ、ダイニングに入らず、やむなくリビングへ。
結果、 「テーブルで打ち合わせをしてもキッチンが丸見えにならないし、キッチンでお料理しながらテレビが見える」うれしい効果が生まれました。

プランを手がけたyukaさんについて、Kさまは「びっくりするくらい親身になって考えてくださって(笑)」とおっしゃいます。
Kさまのお好きな絵画を飾るために、壁にピクチャーレールをつけるなど、提案は細部にまでわたりました。
無垢のフローリングやドア、輸入壁紙のポイント使い、キッチンに取り付けた木枠・・・
あたたかみのあるナチュラルな“RenoжRenoテイスト”は、女性のお友達だけでなく、男性客からも「ええねぇ~!」と好評なのだとか。

「家具も、音楽も、洋服も・・・選ぶポイントは、“ずっとずっと付き合っていけると思えるかどうか”」と話すKさま。
そのセレクトには迷いがなく、年代やテイストはバラバラでも、不思議と調和するものばかりです。
「入院生活のときには、まずガラスのティーポットと“マイお茶セット”を持参した」というエピソードからも、なにげない時間を慈しんで暮らす・・・そんなスタイルが伝わってきます。

“いちばんのお気に入り場所はどこですか?”と尋ねようとしたそのとき、「秋には紅葉がきれいだったのよ~!」と、キッチンから嬉しそうな声が聞こえました。
なるほど、キッチンに立つと、グリーンいっぱいのベランダの向こうに、大通りの並木が見えるのでした。
もうすぐ、桜の季節。ここからお花見を楽しむKさまが目に浮かんで、なんだかあったか~い気持ちになりました。

物件詳細

物件名フレキシブルなおうち@舟入
所在地広島市中区舟入
面積 65㎡
築年2001年

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