広島県廿日市市上平 N様邸

昔から古い物の持つデザインのカッコよさや
味、雰囲気に魅了されていたというご夫婦が
自分たちの「好き」を集めたとっておきのアトリエ
 

自分たちの思い描いたイメージが形に

玄関のドアを開けると10帖の広々とした土間が広がるN様のお家。ご主人がリメイクした家具や奥様セレクトの雑貨などが無造作に置かれた雰囲気がなんとも落ちつきます。
N様ご夫婦は、ご主人が建築関係、奥様が子ども服の作家さんという物づくりの一家。そのこだわりは、もちろん家づくりにも向けられました。古いものがとにかく好きというお二人は、中古の戸建てに絞って物件を見学。「新築も見ましたが、どこも同じような感じで面白みがない。高い予算をかけても自分たちが好きだと思える家でないと」とご主人。
しかし、リノベーションがまだ珍しく「古い家を探しています」と不動産屋に伝えてもほとんど理解してもらえない状況が続いたそうです。
そんな中訪れたのが、知り合いに紹介してもらったリノリノのオープンハウス。
タバコ屋さんだった中古の戸建てをリノベーションした物件でした。
これまで見たものとは明らかに違う、建具やパーツ一つひとつにこだわったリノベーション。
「これなら自分たちの思い描いた家ができると希望の光が差し込みました」と奥様は振り返ります。
希望の地区で見つけていた古い一軒家は、ひどく傷んで見え二の足を踏んでいましたが、リノリノの担当者の「躯体に問題なし! この家は化ける!」の一言に家づくりは一気に加速していきました。


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ご夫婦の家づくりはまだまだ未完成

お家で一番気に入っている場所をたずねると口をそろえて「土間!」との返事が。
「昔ながらの日本家屋の雰囲気を取り入れたかった」と作った土間は、時にはご主人の趣味部屋、時には夜遅くに遊びにくる友人との語り部屋、夏休みにはお子さんたちが宿題をしたり習字をしたりする作業場にもなります。「主人の仕事仲間が来た時には、ここで寛いでいます。生活空間と仕切られているので、お互いに遠慮せず過ごせます(笑)」と奥様。
人が集う家にしたいとLDKは6帖の和室2間と縁側を繋げて20帖の広々空間に仕上げました。
床は温かみあふれる無垢材。これまでコツコツと集めてきた古道具やレトロ雑貨がよく似合います。
空いたスペースには家族の夢だったハンモックも吊るしました。
これからも自分たちのセンスでこの家を育てていきたいというN様ご夫婦。「暮らし始めて2年経った今でもやりたいことがいっぱい。LDKの壁にレンガ風に加工した木材を並べようと思ってるんです」と奥様。
ご主人も「庭にウッドデッキを作って土間と繋げたい」と意欲満々。N様の家づくりはまだまだ終わりそうにありません。





ソファでご飯が食べたい!という家族の希望を叶えるため、ご主人が手作りされたダイニングテーブル。
ソファにぴったりのサイズと高さはプロ顔負けの出来栄え。

構造上取り除けなかった柱は、足場板を張り付けて空間と調和させています。

憧れのハンモックで笑顔を見せる奥様と二人の娘さんをパチリ。

「新しいものを探すほうが難しい」とご夫婦が話すほど、室内は古い雑貨や古道具でいっぱい。アートな雰囲気が漂います。

2階にある賑やかな子ども部屋。2階は間取り変更せず床とクロスを新しくしています。

土間はお子さんたちのかっこうの遊び場です

ご主人が見つけてきたという古いロッカー。使い込まれた感じがたまりません。

縁側だった場所はLDKに取り込み、陽の光がいっぱいふりそそぐ室内空間になりました。