足立区綾瀬 M様邸
 

仕切りをなくしたフレキシブルな空間

2000年に購入した新築マンションで暮らしていたM様一家。4人目のお子さんが生まれ、家が手狭になったことがきっかけで、中古戸建てのリノベーションを視野に入れつつ物件を探し始めました。古いものを生かして魅力的な空間にしていくリノベーションに興味があったというM様。「これからの日本は人口が減って建物が余ってくるので、新築の時代じゃなくなる」と確信があったそう。リノベーションに関する資料をあれこれ読んでいく中で出会ったのが、リノリノの石井由花さんが共同執筆した一冊の本。たまたま折込チラシで戸建て物件を見つけ、物件購入のタイミングでリノリノに連絡をとりました。購入の決め手は、実家のすぐそばであること。夫婦共働きのM様一家にとって、子どもたちを安心して預かってもらえる環境はとても大切でした。目の前には小川が流れ、日当たりも良く、95㎡と広々。この家が、リノベーションで生まれ変わりました。プランのポイントはLDK。玄関からキッチンにかけては昔ながらの土間風デザイン。


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大きな食卓は掘りごたつ風になっていて、大人数でもゆったり寛げます。庭に向けての開口部がもともと広かったのを生かし、リビングのソファに座って川の景色が眺められるよう配置。また、家族みんなの図書室も特徴的。子ども部屋を1人1部屋ずつ確保できない分、みんなで読書や勉強ができる長いテーブルをつくりました。2階の和室と洋室は開放して寝室に。家族みんなでごろ寝をしているそう。「将来的に部屋を分割できるようフレキシブルなつくりにしたかった」という希望通りです。「以前の家よりも広くなり、マンションのときのように下の階の方に気をつかうこともなくなりました。古民家カフェのような雰囲気で気に入っています」とM様。自然と触れあい家族みんながのびのびと暮らせる。時がゆったりと流れる家になりました。





リビングからテラス、そして庭から小川へとつながるつくり。
子どもたちが自然と触れ合うのに恰好の環境です。

昔ながらの日本の家を思わせる玄関土間。キッチンまでつながっています。
天井までの高さのある玄関収納を造りつけました。

もともとあった収納と壁を取り払い、広く開放的に。取り払えない筋交いは、あえて見せることでお部屋のアクセントに。
子どもたちの遊び場にも!?

遊びごころで取り入れた図書室の入り口

木のぬくもりに包まれる空間。
壁の珪藻土は、子どもたちも一緒に家族全員で塗りました。