広島市中区江波西 Y様邸

家族と暮らす家として選んだのは奥様が育った実家マンション。
好きな雑貨が似合うリノベーションで両親も驚くほどの劇的変化を遂げ、
家族みんなの大好きな家が誕生しました。

 

共有ワークスペースが繋ぐ家族の絆

高校時代まで奥様が育った実家のマンションをリノベーションして、ご家族好みの家に大変身したY様の家。
実は奥様、リノリノでHPなどのデザインを手がけ、様々な事例を見てきたこともあって、リノベーションに対するイメージは明確でした。
窓際の部屋を分断していた収納を取り払って広いLDKにし、開放的な空間にすること、対面キッチンを設けること、限られた空間ながら子ども部屋をしっかり確保すること。そして、奥様の好きな雑貨が似合う家にすること。ご主人は自ら3Dソフトを使ってざっくりと間取りのレイアウトを作成し、これを基本にプロのアドバイスを加えながらプランを作成していきました。
そうしてできあがったのが、ナチュラル感が生み出す心地良さに包まれ、どこか懐かしさが感じられる温かい空間。「家で仕事をするので、家族4人で共有できるテーブルと本棚を確保したかった」との思いを形にしたワークスペースは、この家の象徴的なコーナー。家族全員が一列に並び、ご主人は趣味のカメラやパソコン作業、奥様はデザインの仕事、その隣で子どもたちは絵を描いたり勉強したり…思い思いの過ごし方をしながらも、家族で一つの空間を共有する喜びが伝わってきます。
存在感ある本棚は、上下2段を各自に振り分けることで、子どもたちも物を片付けやすくなった様子。扉がないため、美しく収納するよう心がける効果もありそうです。


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これからも刻み続ける大切な家族の記憶

以前は休日になると家族で出かけることが多かったそうですが、家が明るく快適になった今では、家で過ごす時間が増えたというY様。大きく様変わりした家を見た奥様のお父様は、「まさか、あの暗い家がこんなに変わるとは!」と驚きを隠せなかったそうです。
ナラ材の床やオーク材のカウンターなど、ナチュラルな素材と雰囲気で全体的にシンプルにまとめたY様ですが、「カーテンを少し派手目のものに変えたり、ドアの内側を塗り替えたり、これからまた少しずつ"足し算"していくのが楽しみ」と語られていました。取材当日には、新たにLDKの天井にハンモックが吊され、さっそく子どもたちが楽しそうに遊び始めました。
今後は好きな雑貨をもっと飾って、さらにお気に入りの家にしたいとか。ただ、以前より厳選して本当に気に入ったものだけ買うようになったとのこと。これも、リノベーションの効果かもしれません。
ご両親から受け継いだ家を、新しい家族とともに住み継いでいくY様。大好きなものに囲まれて、居心地良く暮らしやすさが増したこの家に、これからも家族の記憶を刻んでいきます。





テレビ台の背面の壁は、下地のみ施工してもらい、表面は道具を借りて家族で塗った。飾り棚の横にはご主人が撮影したモノクロ写真。

キッチン壁に貼ったモザイクタイルは、淡いグリーンの輸入タイル「コラベル」。
一枚ずつ異なる表情を見せるタイルが集まって醸し出す独特の雰囲気が気に入って選択。

対面キッチンに敷いている、どこか懐かしさを覚える昭和テイストな花柄のクッションフロアは「レトロ雑貨店ポッケ」でオーダー。
奥様も「かわいくてとっても気に入っています」とのこと。

将来、家具などで仕切れるようにした子ども部屋。照明のスイッチは上げ下げレバーにしている。